スペインのセゴビアは首都のマドリッドから北に約90キロに位置し、電車かバスなどの公共の交通機関を利用して、マドリッドから日帰りで行ける観光地としてとても人気があります。「セゴビア旧市街と水道橋」は1985年にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されています。
見所の水道橋、セゴビア大聖堂、アルカサルは旧市街のそれほど広くない地域に集中しているので観光しやすい街です。セゴビア大聖堂は「大聖堂の貴婦人」の異名をもち、アルカサルはディズニーの「白雪姫」のお城のモデルになったと言われている美しい要塞で、ローマ水道橋以外にも見所のあるとても美しい街です。メインの観光スポットだけでなく裏路地などもフォトジェニックなので、ぜひセゴビアで迷って見てください。あなただけの美しいスポットに出会えるかも。
今回マドリッドから日帰り子連れでセゴビアに観光に行ってきたので、バス停のあるローマ水道橋を起点として観光ルートを紹介します。
セゴビア観光の所要時間
我々は5歳の息子を連れて、徒歩で観光しましたが、メインの3箇所(水道橋、セゴビア大聖堂、アルカサル)の見所を見て回ってだいたい5時間くらいもあれば十分でした。途中で休憩がてら軽食やお茶などをしたりしながらでしたが、それでも十分で、AVEの駅に早く着いてしまって、予約していた電車の時間まで駅で結構待ってしまいました。
マドリッドからセゴビアへのスペイン国鉄のAVEを使っての行き方と車内の様子はこちらをご覧ください。
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列車の予約はスペイン国鉄Renfeの公式サイトから英語で行いました。英語での予約に不安がある方はこちらのサイトがおすすめです。
自力で行くのが面倒な方にはこちら
セゴビアのおすすめモデル観光ルート
我々家族がセゴビア観光の際に通ったルートがこちらです。
A,セゴビアのローマ水道橋
B,サン・マルティン教会
CとG、マヨール広場
D、セゴビア大聖堂
E、セゴビアのアルカサル
F、Palacio Episcopal de Segovia
セゴビアと言えばこれ水道橋
マドリッドのCHAMARTIN駅から出発して、セゴビア駅からバスに乗り換えて、そのバスに揺られることやく15分、眼下にこの景色が見えてきたときにはとても興奮しました。
2000年の時を超えてローマ人がたてた驚異の建築物を現代の私たちが見れるというのは素晴らしい体験です。20世紀に入っても実際に使われていたというから驚きです。
接着剤を一切使わずに花崗岩を積み重ねただけで建設されたとはとても信じられないような巨大な建築物、高さ24メートル、長さ13キロメートにも及ぶローマ水道橋は現代に残る奇跡の建物と言えるでしょう。10キロ以上離れた川から水を引くために、橋を少しづつ傾斜させて作られています。ローマ人の技術力の高さが伺えますね。
歩いている人と比べるとこの水道橋がどれほど大きなものかわかるではないでしょうか。
この脇の階段を登って上まで登ることができます。上からの見晴らしもとても良いのでぜひ登って見ましょう。
この高さです。この高さまで一つづつ石を積み上げて行ったなんて、ちょっと信じられないくらいの巨大さですね。
家と比べて見ても水道橋がどれほど大きいかよくわかります。圧倒されますね。
先ほどの階段との向かい側の坂を登って行くとさらに水道橋に沿って歩くことができます。
我々はバスまでの時間があったので、ちょっと歩いて行ってみることにしました。
民家の間を張って水道橋が走っています。途中学校の前も通り過ぎて行きました。ここで育った子供たちにとっては普段の景色なのでもうなんとも思わないのでしょうかね?
アソゲホ広場からの景色も美しいですね。中央のラウンドアバウトに植えてあるカラフルなお花たちが水道橋に映えますね!
少し離れたところから見てもこの迫力です。ローマ人のはすごいですね〜!現代の建物が2000年後まで果たして残るものでしょうか?
観光の前に軽く食事をしたLa Colonial
セゴビアの街を歩き始める前に、息子がおなかすいたと言い始めたので、水道橋の近くにあったカフェLa Colonialで軽食を取りました。
マドリッドでもそうでしたが、セゴビアでもオレンジジュースを頼むとこの機械で生絞りのオレンジジュースを出してくれます。やっぱり生絞りは味わいが全然違いますね~!スペインはどこでもそうなんですかね?この機械いいですね~!フランスのパリなどに行くと、スパーにこれに似た機械が置いてあって、生絞りのオレンジジュースを買うことができますねそういえば。
ここのカフェは一階と二階に席があり、我々が伺った時には一階は埋まっていたので、二階の席でいただくことに。ステンドグラス風のライトが目を引きますね。
こちらはいただいたサンドウィッチ。パンが日本の食パンを思い起させる懐かしいパンでした。久しく日本の食パンを食べていないので懐かしい気持ちになりました~。こちらではこのような食パンはほとんど見かけないですからね。
こちらはカステラ好きの奥さんが見た目がカステラに似ていたのでオーダーしたもの。結果的には全然カステラとは違っていました。カステラを想像して食べたせいかがっかりなお味でした。
場所はここ
サン・マルティン教会
水道橋からファン・ブラボ通りを行くとサン・マルティン教会が見てきます。その目の前に立っているのがこの通りの名前にもなっているコムネロスの乱の英雄ファン・ブラボです。
サン・マルティン教会が優美な姿を見せてくれています。
サン・マルティン教会は美しいアーチと列柱が印象的なロマネスク様式の教会です。
マヨール広場
サン・マルティン教会を通り過ぎてそのままファン・ブラボ通りを進んで聞くと開けた場所に出ますここがマヨール広場です。ここにはお土産屋さんやレストラン、カフェなどがあり市民の憩いの場所になっています。曜日によってはマーケットなどが開かれているようです。
マヨール広場に出るとすぐそこにはセゴビア大聖堂が見えていると思います。
セゴビア大聖堂
セゴビア大聖堂はその姿がスカートを広げた女性のように見えることから「大聖堂の貴婦人」と言われています。16世紀から18世紀にかけて作られたゴシック様式の美しい大聖堂です。
場内の礼拝所やパイプオルガン、ステンドグラスなど美しい装飾品と宗教芸術は美術館のようですので、時間のある方は是非中まで見学してみてください。
確かによく見ると、スカートを広げたように見えますね~!
大聖堂の横の路地なども趣がありますね。
大聖堂からアルカサルに続く道沿いに建っていた建物もとても趣があっていい感じです。
セゴビアのアルカサル
セゴビア大聖堂のまえから続くマルケス・デル・アルコ通りを行くとアルカサルにつきます。
ディズニーの「白雪姫」のお城のルーツになったと言われている美しい要塞です。
ここから見るとセゴビアの街は結構高台に作られているのがよくわかりますね。
周りは木などがあまり生えていない乾燥地帯ですね。この土を使って作られた街なので、色合いが土色になっているんでしょうね。この景色もほぼ中世から変わっていないそうです。
アルカサルの敷地に入るための門です。
敷地内に入ると、城の前にスペイン独立戦争の英雄「ダオイスとベラルデ」の彫像があります。
アルカサルへの入場券は城に向かって左側にある建物で購入することができます。入場料は5.5ユーロ。別途塔に上る場合は2.5ユーロ必要です。
近くで見ると細かい装飾が施されています。
窓から見えれる景色も独特で美しいですね~
もともと要塞として建てられてたお城だけあって、場内はそれほど豪華な装飾は施されていませんが所々天井などに金細工が施されていて、綺麗なところはありました。もし、ベルサイユ宮殿のような豪華絢爛さを想像して入るとちょっとがっかりするかもです。
遠くからの姿の方が見ごたえがあるかもしれません。
セゴビアの街並み
アルカサルからのセゴビアの旧市街の街並みが見えます。
本当は崖を下って行って、アルカサルの美しい外観を撮りたかったのですが、息子がもうぐずぐず言っていたので、あきらめて帰ることにしました。もし時間と体力のある方は崖を下りて行って美しい外観を見に行ってください。
路地にも迷い込みましょう!
アルカサルから水道橋へ帰る際には別の経路で帰ってみました。美しい旧市街の街並みはどこをとっても美しので、気ままに裏路地に入ってみましょう。
この年季の入った建物が美しいセゴビアの旧市街の景色を形作っています。
Palacio Episcopal de Segovia
我々がうろうろしながら歩いていると、少し開けた場所に出ましたPalacio Episcopalです。この建物は司教宮殿として使われていたようです。美しい尖塔と列柱が印象的な美しい回廊があります。
マヨール広場のカフェLimón y Mentaで軽食
息子がおなかすいたと言い出したのでマヨール広場にあるLimón y Mentaというカフェで休憩することにしました。その時食べたサンドウィッチとオレンジジュースです。オレンジジュースはここでももちろん生搾り!カフェはそれほど特筆すべきものではなかったですが、マヨール広場に面しているので、ちょっとした観光途中の休憩にぴったりです。
場所はここ
まとめ
トレドに行くかセゴビアに来るか迷ったのですが、セゴビアの水道橋を実物で見たかったので、こちらにきて良かったです。水道橋と美しい旧市街の街並みは必見です。マドリッドにきたら是非足を延ばしてここまで来てみたらいかがでしょうか。
自力で行くのが面倒な方にはこちら