生産地: ドイツ・ラインガウ(Rheingau)地方、Hattenheim村(ハッテンハイム)
品種: リースリング 100%
ヴィンテージ: 2012年
スタイル: Trocken(辛口)
外観(Appearance)
透明感のあるレモンイエロー。エッジにかけてはわずかにゴールドがかった色合いもあり、熟成を感じさせる落ち着きのある外観。
香り(Aroma)
2012年ヴィンテージということで、熟成感と果実のフレッシュさがバランス良く感じられます。
• 青リンゴ、白桃、ライムピールといったフレッシュな果実
• ほんのり蜜っぽさ(アカシア蜂蜜)
• 火打石や湿ったスレート(土壌由来のミネラル香)
• わずかなペトロール香(熟成したリースリング特有のアロマ)
全体的に非常にクリーンかつ複雑で、典型的なラインガウ・リースリングの個性が際立ちます。
味わい(Palate)
• アタックはキリッとドライで、引き締まった酸が印象的
• 柑橘(グレープフルーツ、ライム)を思わせる酸味とミネラル感が前面に
• 中盤から白桃や青リンゴの果実味が広がり、ほんのりスパイシーなニュアンスも
• フィニッシュには塩味のようなミネラルが長く残り、非常にクリーンかつ余韻が長い
時間経過でさらに旨味と複雑さが増す、熟成リースリングの楽しさを味わえる1本です。
ペアリング(Pairing)
• 白身魚のポワレや刺身、寿司など繊細な和食
• グリルした野菜や鶏胸肉のハーブソテー
• 軽めのチーズ(ヤギ乳チーズやフレッシュチーズ)
• アジア料理(ベトナムやタイのレモングラス香る料理など)との相性も抜群
総評(Overall Impression)
2012年というグッドヴィンテージにおいて、Kloster Eberbachが誇る歴史ある単一畑「Hattenheimer」の個性をしっかりと表現した一本。
リースリングの持つ緻密な酸、果実味、ミネラル、熟成の魅力をバランス良く兼ね備えた、飲み頃の辛口白ワインです。
落ち着きとエレガンス、骨格を感じる大人のリースリングといえるでしょう。