パリの市内観光だけでなく、他にもパリから日帰りで行ける場所は無いかと探している人も多いことでしょう!
そんな方々におすすめしたいのがシャンティイ(Chantilly)
シャンティイ(Chantilly)はパリの北約50キロほどの所にある美しいシャンティイ城と競馬場、ホイップクリームで有名な街
パリの北駅から電車で約30分弱で行く事ができるパリからの日帰り旅行にぴったりの場所。
「ヴェルサイユには7回も連れていかれたのに、なんでココには1度も連れてきてくれなかったんだろう!!」
これはアメリカのニクソン大統領がシャンティイ城を訪れた時にこぼした言葉
私も個人的にはベルサイユ宮殿よりシャンティイ城の方がおすすめ!
それだけシャンティイ城は美しいお城です。
お城も素晴らしですが、シャンティイ城で見逃してはいけないのはChantilly
Chantillyはフランス語でホイップクリームの事。
実はホイップクリームはコンデ公ルイ2世につかえていた伝説の料理人ヴァテルが創作したものだと言われています。
これは食べないわけにはいきませんよ!
それではシャンティイの見どころを紹介します。
シャンティイのお薦めカフェCouleurs Café
この日、我々はランスから車で約1時間かけてシャンティイに到着
息子が到着して早々おなかすいたと言い出したので、お城の見学の前にカフェでちょっと休憩してから行く事に。
シャンティイのメイン通りRue du Connétableにあるカフェが評判がよさそうだったのでここに立ち寄ることに。
お姉さんが一人でやっているカフェ
親切に対応してくれて、好感度抜群
私はエスプレッソ。
豆にこだわった美味しいエスプレッソ。
奥さんはお茶をいただいていました。
最近フランスでは鉄瓶をよく見かけますね。お茶を頼むとこのように鉄瓶でお湯が出されることがよくあります。
息子のアップルジュース。
なかなかそこらへんでは見かけないメーカーですね。
Jean-Louis Bissardonはフランス南東部のローヌ=アルプ地域にあるジュースメーカー
無農薬での果物栽培にこだわり、昔ながらの製法にもこだわった、添加物なしの高品質のジュースを生産してます。
フランスの高級ホテルや食材店などで購入することができます。
フランスにはまだまだこのようなジュースメーカーがたくさんありそうですね~
昨晩行ったランスのBrasserie Le Jardinでもとっても美味しいジュースに出会いました。
シャンティイ観光の目玉シャンティイ城へ!
軽く腹ごしらえした後はついに私がずっと行きたかったシャンティイ城へ向かいます。
カフェからはRue du Connétableをひたすら行くだけなので簡単
途中シャンティイのもう一つの見どころ競馬場があります。
日本の競馬場と言えば、新聞片手に耳に鉛筆をさしたおじさんたちの集まる場所というイメージなんですが
ここは全然違いますね~
この貫録と高貴な感じ、日本の競馬場とは全然違います!
シャンティイ城のすぐ横の最高の立地にあるホテルAuberge du Jeu de Paume
ここにも一度泊まってみたいですね。
さすがにシャンティイの最高級ホテルだけあって泊まっている車がロールスロイスです。
次回はここに泊まるべし!
あちらに見えるのが『馬の生きた博物館MUSEE VIVANT DU CHEVAL』
こちらはシャンティイ城の大厩舎で、今でも馬が調教されており、馬術ショーや調教デモンストレーションを見ることができます。
18世紀のシャンティイ城主ブルボン公ルイ・アンリは「馬は人間の生まれ変わり」と信じていたので馬をとても大事にしたそう
これだけ広大な敷地で緑いっぱいなところで育てられたら馬も幸せかな~
しばらく歩くとついにシャンティイ城が見えてきます。
美しフォルムです。
私は、お城は内側より外観が好きなんです。
外観が見れればそれで満足!
豪華な内装ははっきり言ってもう見飽きてしまって。。。
この門の先に行こうと思うと、入場料が必要です。
我々はお城の中に入るつもりはなかったので、庭だけのチケットを買いました。
絵が好きな方はコンデ美術館は必見
古典コレクションの規模ではあのルーブルに次ぐフランス第二の規模
そして、何よりここに所蔵されている作品は一切貸し出しをおこなっておらず
ここでしか見ることができません。
お城のメインの入り口にはヨーロッパのお城にありがちな銅像
湖越しに見ると、水面で優雅に泳ぐ白鳥のようなお城
ル・ノートル設計の庭園
シャンティイ城の見どころの一つに庭園があります。
こちらはあのル・ノートル設計!
ル・ノートルはパリのテュイルリー庭園、ヴォー・ル・ヴィコント城の庭園、ヴェルサイユ宮殿の庭園などを手掛けて、フランス様式庭園の基礎築いた人物
ヴォー・ル・ヴィコント城はシャンティイ城にかかわった人物も結構かかわっていて面白い
ヴォー・ル・ヴィコント城を作った大蔵卿ニコラ・フーケはこの城をルイ14世に見せるために催した豪華な晩餐会とこの城によって、ルイ14世の反感を買い失脚させられます。
ニコラ・フーケがルイ14世をヴォー・ル・ヴィコント城に招待した際に催した祝賀会の料理を担当したのがヴァテルなんです。
それを機にルイ14世はヴォー・ル・ヴィコント城に携わった一流の人物達すべてを集めてベルサイユ宮殿を建造
そして、料理人達もベルサイユ宮殿で働かせることになります。
もちろんヴァテルも含まれていましたが、彼はそれを嫌って一時期イギリスに逃げていたようです。
そのほとぼりが冷めたころ帰国しシャンティイ城の宮廷料理人になります。
ヴォー・ル・ヴィコント城はこのようにいわくつきのお城なのです。
ヴォー・ル・ヴィコント城もきれいなお城なので是非。パリから日帰り旅行が可能です。
計算されつくした美しい庭
庭を歩いてるだけでも十分気持ちいい。
湖に浮かぶかの用に立てられた美しい城
城の裏口の庭も美しく整備されています。
伝説の料理人ヴァテルのキッチンでいただく元祖ホイップクリーム
シャンティイ城来たらここでホイップクリームをいただきましょう!
ヴァテルのレシピを再現したクレーム・シャンティイCREME CHANTILLY(ホイップクリーム)をいただくことができます。
お城内にある元ヴァテルのキッチンだった場所をレストランに改装したLa Capitainerie
当時の雰囲気を残して、キッチン用品などが置かれています。
ヴァテルはルイ14世をシャンティイ城に招いての3日3晩の大祝賀会の際の料理も担当しますが、
2日目の魚介の配達が送れたことによって、彼は食材が足りないと思い込み自殺してしまいます。
彼が自殺した後、予定通り食材は配達されて、祝賀会は大成功したのです。
なんとも悲しいお話。
ちなみにこの祝賀会に要したお金は5万エキュ、現在の価値に直すと約1億5千万円だそう。
3日で1億5千万円とはすごいですね~
庭を歩いて、小腹がすいたのと、外が熱かったので、さっぱりすっきりしようと頼んだのは
きゅうりの冷静スープ。
これがちょっと行けてなかった。。。
きゅうりの臭みが口の中に広がって、真ん中にあるサワークリームがないととっても食べれない。がっかり。
そして、ついにご対面!
本場のシャンティイでいただくシャンティイ(ホイップクリーム)感動!
そして、これが本当に美味しい!今までの日本で食べていたホイップクリームと全然違います!
濃厚で甘みはほとんどありません。これで私のホイップクリームのイメージが変わりました。
美味しいですよ!是非行って食べてください。
〆はエスプレッソ。特筆すべきものはあまりありません。
フランスはあまりコーヒーが美味しくないですしね。。。フランスではお茶を飲みましょう。
シャンティイ城さようなら~
また来たい!
まとめ
パリの北駅から電車で30分弱で来れるパリからの日帰り旅行にぴったりの場所です。
ベルサイユのように混雑しておらず、落ち着いて見学することができます。
ここは本当に穴場。
そして本場のシャンティイ(ホイップクリーム)は日本のホイップクリームとぜんぜん違います。
日本のはホイップクリームだけ出されてもあまりうれしくないですが、ここのはホイップクリームだけでぜんぜんいただけます。
そしておいしい!是非試していただきたい。